中小企業 DX(デジタル活用) 10事例【効果と費用】

中小企業が取り組むべきDX(デジタル活用)事例を解説します。 
【効果的なDX活用事例 10】

DX、クラウド、ビッグデータ、AIなど目にするが具体的に何をやればよいか分からない

そんな中小企業、小規模事業者の方のために、本サイトでは分かりやすく、DX活用とは具体的に何をすればよいか、10事例を取り上げで説明してきます。

まずは、事例に対して「実際にどのような効果」が出るか、「いくら費用がかかるのか」をStep1とStep2に分けて解説していきましょう。

【新着!】最近引き合いが多い、「業務自動化(AI/RPA)」についてを更新しました!

DX(デジタル活用)の10事例(中小企業/小規模事業者向け)
Step1

事例 効果 ※効果を出すための筆者が考える最低費用
ホームページ作成/集客 自社への問合せ増加 初期:40万~
ランニング:5万~
ECサイト構築/販売 商品販売の増加 初期:10万~
ランニング:4万~
SNS活用 会社及び商品の認知度向上 初期:10万~
ランニング:5万円~
チャットツール導入 コミュニケーション向上/生産性向上 初期:5万~
ランニング:3000円~
テレワーク導入 働き方改革、時間の有効活用 初期:10万~
ランニング:3000円~

いかがでしょうか。この程度は思いつくという方もいるのではないでしょうか。ただ導入後に本当に効果を出せるかどうかはやり方次第で大きく変わってきます。導入ポイントは後述いたしますので是非参考になさってください。

また、コストについては正直様々なケースがあるのでなんとも言えませんが、筆者の経験上、効果を出すために必要な最低費用を記載しました。このようなケースの場合はいくらくらい?などご質問ありましたら、下記問い合わせボタンからお気軽にご質問ください。

Step2

事例 効果 ※効果を出すための筆者が考える最低費用
情報セキュリティへの対策 損害賠償や信用力低下リスクの回避 初期:50万~
ランニング:2万~
ペーパーレス化 情報の検索性アップによる作業の効率化。情報の有効活用 初期:20万円~
ランニング:2万円~
データの活用 営業判断、経営判断能力のアップ 初期:20万円~
ランニング:2万円~
業務自動化(AI/RPA) コスト削減、作業の効率化 初期:20万円~
ランニング:2万円~
業務システム導入、クラウド導入 競争優位性の確保 初期:100万円~
ランニング:2万円~

Step2についてはややハードルは上がりますが、競合他社との差別化を図りITの有効活用を行う上でまず検討していく項目になります。御社の状況を判断し一緒に進めていけるよきITパートナーを見つけることも重要です。詳しくは、「ITの効果的な活用方法 パートナー編」※準備中 で説明させて頂く予定です。

では、個々の項目についてStep1から説明致します。


1.ホームページ作成/集客

まずはやはり自社のコーポレートサイトや商品に特化したサイトを作成することが、IT活用の代表例です。売上や新規顧客開拓につながるので、投資対効果が見えやすいです。

引用:FIFTH PORT

Wixなどを使って自分で作ることも可能ですがそれなり労力が必要です。制作会社に頼むとなるとやはり50万円以上かかるのが相場。一つの商品に特化した1ページだけ作成するLP(ランディングページ)と言われるものであれば、20万円程度から作成も可能です。

ポイントは、作成しただけでは効果が低いということです。既存顧客への訴求にはなりますが新規顧客へつながるには、多くの人に見てもらう必要があるためです。そのためには、検索上部に表示されるようにすることが必要です。施策は様々ありますが、5万円程度かければ月数百ユーザにはホームページに来てもらえるようになります。

2.ECサイト構築/販売

ホームページと似ていますが、主に決済機能が付いている販売目的のWebサイト。こちらはデザインは一般的なものでよければ、各社が出しているツールを利用するのが効果的です。

引用:shop serve

代表的なECツール「shop serve」」月額費用だけでなく、「多くの人にみてもらう施策」も合わせてツール選定をすることが重要です。

売りたい商品がある場合はECサイトを構築するのがベスト。いろいろなツールがあるので、自社にあったツールを選んで構築していくのが早く、初期コストも安価にできる。(カラーミーやショップサーブなど)

3.SNS活用

自社のブランドを構築し認知度を上げるために活用することが多くなってきています。作るだけならすぐですが、効果的に活用する場合はそれなりに手を加える必要があり、有効なコンテンツを発信する手間も必要になるため、ランニングコスト(労力)がそれなりにかかると考えたほうがよいかもしれない。

引用:instagram

写真や動画を無料で共有できるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)近年では、ビジネス利用も増えてきている。

店舗のブランド構築、ファンを増やすなどに有効だ。

例えばあるラーメン店では、日々メニューや営業時間が変更されるが、インスタグラムに情報を掲載することで固定客をうまくつなぎとめている例もある。

ある美容院ではインスタグラムなどでヘアスタイルやファンを増やすことで急な空き予約などの告知に活用している。やはりリアルタイムでの消費者とのコミュニケーション、情報共有に有効と言えます。

4.チャットツールを導入

メールでのやりとりでは、コミュニケーション頻度が少なく、チャットのほうが気軽に仲間感覚で仕事の情報共有ができる。グループをうまく使うことで、情報の管理や共有にかかる時間やコストを削減できる。

引用:chatwork

メール、電話、会議・訪問など仕事で必要なコミュニケーションをより効率的にする中小企業向けビジネスチャット。PC、スマホ、どちらからでもログインすれば投稿を同じように確認できるものポイント。

使い方を覚えるまでは少しかかるが、慣れれば効果的に使える。LINEの連絡で間に合っているうちはそれでもよいが、人数が増えてくればslack、チャットワークなど適したツールで管理したほうが作業効率が飛躍的にあがる。LineWorksというものがフリーでもあるのでそれもおすすめ。

5.テレワークの導入

テレワークで重要なのは実はファイル共有です。オフィスではファイルサーバで共有していたことができなくなるため代替案が必要です。

引用:zoom

簡単で高品質なビデオミーティングシステム。今もっとも使われているWeb会議ツールです。

ファイル共有の方法二つ。一つは「クラウドツール」を使う。もう一つは「リモート接続」をして会社のファイルにアクセスする方法だ。

クラウドツールの活用は最近のトレンドだ。セキュリティの管理をしっかりしておけば、非常に仕事がやりやすくなるし、毎月数千円程度から始められる。

一方リモート接続はシステム構築が必要だが、NTTから出している「シン・テレワーク」を使うとそれほどコストもかからず、職場のPCにリモート接続も実現できる。大手が出しているものは、毎月何万円もするので、こちらで十分である。

【新着!】最近引き合いが多い、業務自動化(AI/RPA)について説明していきたます。

6.業務自動化(AI/RPA)

「自社で時間がかかっている業務を効率化して作業時間を削減したい」「最近話題のAIを使って業務効率をしたいが何から手をつけてよいか分からない」といった方も多いのではないでしょうか。IT企業に頼もうとしても、費用が高い割に結局実現したいと思っていることが実現できない。かといって自分達で出来そうなノーコードツールを使ってやろうとしても、ツールの数が多すぎて何を選んでいいか分からない。そのような方も多いのではないでしょうか。

業務自動化の一番のポイントは、「何を自動化できるか見極めること」です。これを実施せず、「ではこのツールを導入してみましょう」と言われて、高い費用を払って導入してみたものの、結局「思っていたのと違った。。」ということになりかねないのです。業務をしっかり見極めれば、実はエクセルでちょっとしたツールを作ったほうが一番効果的だった。ということは良くあることです。

具体的な例をいくつか紹介します。

【事例①】見積書作成の自動化

いろいろな資料からデータを抽出、様々な条件から計算し見積書を作成したいとします。この手の見積書や請求書作成ツールは、世の中にたくさんありますが、導入してみると定型的な入力フォームがあり、多少の効率化、またファイルの一覧化などはできるのですが、企業ごとの業務に合った自動化は、ほとんど対応できません。

では、どうしたらいいのでしょうか。答えは、「何を自動化できるか見極めること」です。実は、「見積書作成自動化」でツールをいくら探しても実現したいことができるツールは見つかりませんが、「条件から自動で計算する部分」を自動化できれば、業務効率化が大きく進むのではあれば、それにあったツールを入れることで大きく前進します。

また、RPAOCRといったものを組合せるのも効果的です。OCRは、PDFや写真などの画像をテキストデータ化するツールです。PDFから文字を読み取り、一つ一つ手で入力している。なんてことはないでしょうか。このツールを使えば、見積書作成前の様々な資料データを抽出、打ち込みの部分が一瞬で効率化されます。

RPAは、パソコン上で動くロボットです。社内ツールへのデータの打ち込み。検索、結果をまた別の書類に転記など、要はルーチンワークを代わりにロボットがやってくれるツールです。ですが、これも「何を自動化できるか見極めること」が重要です。やみくもに作っても最初はいいが、イレギュラーなことが起こると対応できず、結局使い物にならなくなって、元のやり方に戻ってしまう。ということはよくあることです。


引用:Microsoft

Microsoftが提供しているRPAツール。なんと無料で提供している。操作もGUIベースで技術者でなくても操作可能。操作を覚えたい方は、数日程度で一通り覚えられるの個別レッスンも弊社で提供しています。

以上、簡単なご紹介でしたがいかがでしたでしょうか。大事なことは、IT支援会社側が企業側の業務をしっかり理解し、何を自動化できるか見極めることです。こういう業務の場合はどうなの?こういうことは自動化できるの?というような質問などありましたら、お気軽にご相談頂ければと思います。